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教える仕事ってこんなにある

学校の授業だけじゃない!さまざまな「教える」仕事

子どもに教える仕事がしたい、中学生や高校生が成長する手助けをしたい ー
教員免許がなくても「教育」にかかわる仕事は世の中にたくさんあります。語学やスポーツなど得意な分野を生かしたい、子育て経験や企業で務めた経験を社会で役立てたい、そんな人に最適な「教える系」の仕事を見てみましょう。

教える仕事1:放課後に勉強を教える「学習支援講師」

学校の放課後、学習面でのサポートが必要な子どもに勉強を教える仕事です。こうした補習は以前、学校の先生が担当されていました。しかし「教員の働き方改革」の流れをうけて、今は学習塾(民間)の指導方法を学校現場に取り入れることで、よりよい学びを子どもに提供するという考え方もあるようです。

教える場所は学校内や地域の公共施設などで、授業の形に近い「集団型指導」、きめ細かく教える「少人数グループ型指導」、一人ひとりに寄り添う「個別型指導」、ICTを活用した「eラーニング」、子どもの家庭で教える訪問型の「家庭教師」などがあります。

小学生であれば算数や国語などの教科の基礎学力アップ、中学生は高校受験指導や進学支援など指導内容はさまざまです。学校の勉強を補う意味あいが強いので、教科書だけでなくサブテキストやワークブックなど独自の教材を用いる場合もあります。このような仕事では、子どもの成長の一端を担うため、先生として「責任を持って子ども関われる人」が求められています。

教える仕事2:放課後児童クラブのスタッフ

共働き家庭の増加に伴い、放課後に子ども達を預かる「放課後児童クラブ」(学童保育、児童クラブなどともいいます)が増えています。そこで働くスタッフは子ども一人ひとりをしっかりと見守り、安心して放課後を過ごせるように気を配ります。

近年は宿題のサポートをしたり、算数や国語などの基礎教科の学習支援をおこなったりする放課後児童クラブも増えてきました。英語や理科実験、スポーツなどをオプションで取り入れるクラブもあり、子ども達が楽しく、元気に過ごせるように各施設が工夫しています。勉強以外の自分の特技を生かして子どもたちとかかわれるので、語学やスポーツなどの指導経験のある人もこういった仕事には向いています。

教える仕事3:塾の講師

少子高齢化が進む中、子ども一人にかける教育コストは増加傾向にあります。また、ICTの発達によってオンライン・オフラインを問わず学べる環境も整ってきました。学習塾においてもより一層、個々の顧客ニーズに沿ったサービスや、ICTでは代替できないような付加価値の高いサービスが求められてきており、今後もさらに多様化していくことが予想されています。

そのため、塾講師の仕事では、単に勉強を教えるというだけではなく、生徒の志望校や学習状況などを丁寧に把握し、最適な学習プランを提案しながら一緒に対策を進めていくところが大切になってきています。子ども達の気持ちをつかみ、彼・彼女たちの成長に喜びを感じることが出来る人がこの仕事には向いているといえるでしょう。
また、教員志望者にとって塾での指導経験は大きな財産となります。
ぜひ塾講師の仕事を通じて、子ども達の未来とご自身の未来を切り開いてください。

教える仕事4:科学教室の講師

AIなどテクノロジーが進化するこれからの社会を生きていくには「科学的な視点を育む教育」が大切だと言われています。その土台となるのが「理科って面白い」「実験って楽しい」という「理科好き」な子どもをたくさん育てること。実験や工作を通して、科学への興味や関心を高める「科学教室の講師」が活躍します。

学校の理科の授業ではできない、オリジナルの実験やアイデアあふれる工作教室で、体験に基づいた豊かな学びを提供します。理系の正しい知識があるだけでなく、子ども達に難しいことを「わかりやすく」伝えられる表現力のある人にはピッタリの仕事です。

教える仕事5:英語講師

小学校ではすでに段階的に5・6年生で「英語」が導入されています。中学校の英語の前倒しではなく、英語を聞いたり・話したりしながら慣れていき、英語でコミュニケーションしようとする姿勢を育てるのが狙いです。また、中学校や高校では、英語で発信する力を育てることが重視されています。

英語に親しみ、発信力を付けるには「英語にふれる」「英語を使う」機会を多くすることが必要です。そのときに活躍するのが英語講師です。海外への留学経験のある人、海外で暮らしたことがある、仕事をしていた、という人、子どもと英語でコミュニケーションしてみたい人が多く勤務しています。

教える仕事6:スポーツ系講師

中学校の保健体育科では「武道」「ダンス」が必修化されていますが、新しい分野なだけに、学校の保健体育の先生できちんと教えられる人は多くありません。そこで、武道やダンスを専門に勉強した人が学校の授業のサポートをしています。そのほかの種目や競技でも、専門に指導できる人は貴重な存在です。より安全にそして効果的に運動の楽しさを子どもたちに伝えることができるからです。

2020年東京オリンピック・パラリンピック大会も間近に迫り、社会全体がスポーツへの関心を高めています。スポーツを通して体力をつける、仲間と力を合わせて物事に取り組む、相手を尊重して練習や試合に臨む「スポーツマンシップ」も子ども達に育てる気持ちのある人にチャレンジしていただきたい仕事です。

教える仕事7:プログラミング講師

小学校では2020年から「プログラミング教育」が必修化されます。中学校の「技術家庭科」や高校の「情報科」のような教科がない小学校の場合、学級担任の先生が教えることになるのですが、先生方はなかなかプログラミングを学ぶ時間がありませんし、実は「パソコンや機械は苦手」という先生も少なくありません。

ここは、プログラミング教育ができる専門家に任せたほうが、子ども達もプログラミングを学ぶ意義がわかり、楽しく取り組めるはず。そうした背景から、プログラミングの知識や技術のある人が「子どもたちに教える」講師として求められています。

ただし、プログラミングでロボットを作ったり、コンピュータ上でキャラクターを動かしたりする「テクニック」に偏るのはNG。「プログラミング教育」は子ども達全員をプログラマーに育てようとするものでは、決してありません。大切なのは、プログラミングを通して思考力や判断力、表現力を育てる視点であることを忘れないでください。

教える仕事8:添削指導講師

全国的な学力調査では、日本の子ども達は「自分の意見をまとめて書くことが苦手」だという結果が出ています。そうした背景を受けて、今の小中学校では作文で自分の考えを書く、調べたことを文章にまとめる、といった「表現する授業」が増えています。

2020年に大きく変わる大学入試でも「記述問題」が重視されます。文章を書く力や、表現力を高めるため、生徒が書いた作文や小論文をじっくりと添削する「添削指導講師」のニーズが高まっています。文章を書くのが得意な人、読書が好きな人にぴったり。
教室などに出向く必要がなく、自由な時間に仕事に取り掛かれる「在宅ワーク」なので、まとまった時間が取れない人や外出しづらい人には助かる勤務形態と言えます。

働きやすく自分の強みを生かせる

いかがだったでしょうか? 学校という場所や、教員という資格にとらわれずに、さまざまな場面や分野で「教える」仕事があることがお分かりいただけたと思います。

ご紹介した仕事は学校の「教員」に比べて、時間や曜日などの勤務調整がしやすのが大きなメリットです。先の予定も見渡せるので、家庭と仕事を両立したい人や、短期間だけ限定で仕事をしたい人にはぜひ、注目してほしい職種です。
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